こういった疑問にお答えしていきます。
髪を扇風機で乾かす影響について
これも美容師やってると、ベスト10には入るくる多い質問の一つです。
やっぱり、ドライヤーで乾かす=熱のダメージによって、髪のダメージになるというのは一般常識になりつつあり、そのためなのか、こういう質問は多くなっています。
そこで当記事では、髪を扇風機で乾かすことの影響についてを分かりやすくお話していきます。美容師的な意見として参考にしてもらえればと思います。
- 髪で扇風機で乾かすについて
- 髪に良いのか悪いのか
- 美容師的アドバイス
よくある質問を含めて、分かりやすく解説していきます。
見たい場所へジャンプ
扇風機で髪を乾かすについて
毎日ドライヤーを使っている職業ということもあり、一番ネックに感じる部分と言えば、ドライヤーによる”ダメージ”と”時間”ですよね。
とくに髪が長ければ長いほど、ネックになる部分が大きくなると思います。
そして、おそらく全ての女性が扇風機で乾かしたことがあるはずです。
そうなってくると、気になってくるのは「扇風機で髪は傷むことはないのか?」ではないでしょうか。
そこで、扇風機×髪の毛の組み合わせで思うことを考えまとめてみました。
大体感じることは下の4つ。
- 扇風機で髪は傷むことはない
- 乾くがキレイにはならない
- パサパサにはなってしまう
- 扇風機で乾かさないほうがいい!!
ということになっていきます、ちょっとコラムっぽい感じになりますが、順番に見ていってください。
扇風機で髪は傷むことはない
そもそもですが、「扇風機で乾かす」という概念が少しズレているという方が正しいのかもしれません。扇風機で乾かすというのは「自然乾燥」とそう違わないからです。
乾かしているつもりなのかもしれませんが、それほど違いがあるわけではありません。
自然乾燥が髪を傷めるのか、どうかについてをお話すると、
”自然乾燥で髪は傷まない”
と、考えています。
そりゃまぁドライヤーで乾かすのは熱のダメージがあるし、それに比べるとダメージはないはずです。
ただ、それは”自然乾燥だけならの話”で、そこに外的要因が加わってくることによってヘアダメージの原因にはなります。
美容師的に自然乾燥のダメージ要因となることをまとめてみると…、
- 自然乾燥は”キューティクル”が開いた状態
- 髪同士の摩擦でも傷む
- 乾燥した空気によっても傷む
という風な考えになっています。詳細は別記事にまとめているので参考にしてもらえらばと思います。
髪を乾かす事ができるが「キレイ」にはならない
ドライヤーで熱を利用して乾かすことのメリットは…
- 早く髪が乾く
- 髪のキューティクルが閉じ”まとまり”が良くなる
- 髪のツヤ感や、フォルム(形)をつくれる
というものがあります。
しかし片方ではデメリットもあります。
- 熱によるダメージがある
- 乾かす時間がとられる
- ドライヤーや電気代など費用がかかる
などもあります。
これの逆になるものが、自然乾燥のメリットとデメリットにもなるとも言えるでしょう。
注目してほしいのが、ドライヤーで乾かすことのメリットには「髪のキューティクルが閉じまとまりが良くなる」とありますが、デメリットには「熱のダメージがある」ということです。
キレイに見せること、キレイにする(傷ませない)ことは、それぞれ相反するものといっても過言ではなくて、キレイに見せるためには、多少は髪のダメージリスクを抱える必要があるということになります。
これが、髪をドライヤーで乾かす「目的」となります。
つまり、扇風機で髪を乾かすことで、ダメージがないと言えばないが、それでキレイに見えるかのかと考えると少しパサツキやまとまりの悪さが気になってくるため悩むべきところです。
復元ドライヤーは、低温の温風で髪が乾かせることが1番の特徴で、風の吹き出し口での温度が「HIGH80℃ LOW65℃」という低温なので、全く熱くないのに髪を乾かすことができます。
- 「育成光線」で髪に良い
- 「マイナス電子」で細胞を復元
- 「身体」や「肌」にも良い
パサパサにはなってしまう
髪をを乾かさないと、キューティクルが開いている状態になるため、髪を守るキューティクルが正常に働かないため傷みやすくなります。
髪のほとんどは”たんぱく質”で構成されており、
- メデュラ(髪の芯)
- コルテックス(髪の水分保持能力)
- キューティクル(髪を覆う皮)
の3つの構成で成り立っています。
分かりやすくお話すると、メデュラの周りに、コルテックスが水分をこぼれないように覆っていて、その上からキューティクルが張り付いてメデュラやコルテックスを守る、というような考えた方になります。
キューティクルとは?
髪の表面の皮のようなものであり、髪の表面に何層も薄い皮が張り巡らせています。その皮のことを”キューティクル”と言います。

(キューティクル断面図)

開いたキューティクル同士が摩擦によってダメージになります。
さらに、濡れた状態というのは頭皮の温度を下げてしまいます。
頭皮の温度が下がると、血行・血流が悪くなりますので抜け毛の原因になってしまうこともあるので、濡れた髪を長時間放置するというのは、髪だけでなく頭皮にとっても良くないのです。
【結論】扇風機で髪を乾かさないほうがいい!!
ここまで、お話してきて結局のところは、扇風機で髪を乾かすことはおすすめではないということになります。
もちろん全ての方…、というわけではありませんが、「髪を乾かす」「スタイリングで髪をキレイにしたい」という認識がある方にはおすすめしない乾かし方になります。
大体の女性が当てはまるとは思いますが。
- 髪が乾くがパサつく
- まとまりやツヤ感が失われる
- 頭皮が冷えて乾燥してしまう
少し個人的な偏見もありますが、合理的にお話できているはずです。
まぁ、毎日の習慣化になっていなければそれほど問題になるわけではありませんが、ドライヤーで乾かすことが億劫になってしまうと、それはそれで問題になるのかなとも思います。
美容師的には、できるだけドライヤーで乾かしてあげることをおすすめします。
終わりに…

扇風機では髪が傷むことはないが、ただ乾くだけで、キレイに見せることはできずに、扇風機で乾かすことはおすすめしない。
まとめると、こんな感じになります。
少し別の言い方をすると、「扇風機で乾かすぐらいなら別に自然乾燥でも良くないか?」ということです。
それでも扇風機で乾したい!!っていうのであれば、軽く扇風機で髪の水分を飛ばしてから、ドライヤーで乾かすなんていうものだったらアリなような気もしますが、それこそ自然乾燥でもいいなじゃないか、となりますね。
髪のキレイは毎日の積み重ねで成り立ちます。ヘアケアもスタイリングもちょっとずつ積立ていくことで全体のキレイに繋がると考えています。
毎日は大変ですが、ヘアスタイルのキレイを頑張ってつくりましょう。
こんな感じで以上です。
参考になれば幸いです。