こういったダイレクトな疑問にお答えしていきます。
自然乾燥でいることでの脱毛・薄毛の影響について
「自然乾燥」は悪いものという認識は、一般の方にも多くあり、ドライヤーで乾かした方が髪に良いというのはほとんどの方が知っている知識ですよね?
しかし、「頭皮はどうなんだろう!?」「もしかしてハゲる?」なんて質問もあります。
それは自然乾燥が脱毛や抜毛の原因にもなるという情報があるからです
そこで、美容師が自然乾燥によって脱毛・薄毛のリスクがあるのかどうかを、分かりやすく解説しながらお話していきます。
- 自然乾燥によって脱毛・薄毛のリスクはあるのか!?
その一点のみを美容師的に解説していきます
タップできる目次
自然乾燥による脱毛・薄毛のリスクはあるのか!?

きし
自然乾燥によって、脱毛・抜毛のリスクはあるのかを分かりやすくお話していきます。
これは女性にも男性にも当てはまる内容になります。

つま
結論から言うと、「自然乾燥」を単体で見るとそれが原因によって脱毛や抜毛といったトラブルになることはありません。
しかし、自然乾燥にも頭皮トラブルの”リスク”があります。
当然ながら、1日2日といった短期間ではなく、長期間(○○ヶ月〜○○年)といった長い期間に渡り、自然乾燥を続けてしまうことによって脱毛や抜毛の発端になる可能性は十分にあります。
自然乾燥のリスクというのが、”頭皮の乾燥”が大きなポイントになります。
頭皮は通常では適量の”皮脂”を分泌する仕組みになっています。
しかし、乾燥によって、頭皮は頭皮自身を守るために”皮脂”を分泌する仕組みになっています。
頭皮の乾燥によって頭皮は地肌を守るために、”過剰に皮脂を分泌”してしまいます、結果として、その”皮脂”が髪に残ったまま固まってしまうことがあります。

頭皮は通常こういう”層”になっていて、表面にある”表皮”が頭皮を守っているのですが、何らかの要因によって正常に働かなくなり、”皮脂”を多く分泌することがあります。
つまり、自然乾燥によって頭皮の乾燥になり、頭皮トラブルに繋がるリスクになります。
では、なぜ乾燥が脱毛・抜毛のリスクになるのかをまとめてみました。
- 冷えることによって頭皮の体温が低下する
- 頭皮の筋肉が低下
- 雑菌が繁殖しやすい
というような頭皮トラブルになります。
冷えることによって頭皮の体温が低下する

きし
自然乾燥によって、頭皮の体温が下がり冷えてしまう状態が続くことによって、トラブルの起因になります。
自然乾燥ということは、お風呂から出て長時間の間は髪が濡れている状態になります。
つまり、通常に比べて頭皮が冷えやすい状態となります。加えて冬場など気温が低い環境になるとより一層冷え込み頭皮の体温が下がります。
頭皮にはターンオーバーといて頭皮の”層”を入れ替えるサイクル(周期)が存在します。
体温の調節能力が低下することによって、サイクルが崩れやすくなります。
体温の低下によって頭皮にある表皮の状態が悪くなり、頭皮を守る層が弱くなってしまい、頭皮に与えるダメージが増えてしまうということになります。
頭皮の筋肉が低下する

きし
頭皮にも筋肉があり、低下することによって抜毛の原因にもなります。
そもそも髪を作っている身体の部位は”頭皮”です。その頭皮のケアをしていないと、乾燥のしやすい弱い髪になり、悪化すると抜毛の原因にもなります。
さらに、ボリュームが出しづらくなる髪の要因を詳しくお話します。
要因① 年齢に伴うヒアルロン酸の減少
地肌のうるおい、やわらかさと厚みに大きく関係するヒアルロン酸の量は、年齢とともに減少を始めます。
加齢やストレスによる前頭筋、側頭筋、後頭筋の萎縮。 頭の前頭筋、側頭筋、後頭筋は加齢やストレスによって収縮します。これらの筋肉の収縮により帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)が引き伸ばされ、薄くなり、固く動きにくくなります。
自然乾燥によってより、悪化する原因にもなります。
要因② 女性ホルモン量の低下に伴う「VEGF-A」の減少
年齢と共にエストロゲンが減少します。すると毛包周囲に毛細血管を太く張り巡らせる働きのある遺伝子「VEGF-A」の量が減少します。
「VEGF-A」の量が減少すると、毛包周囲の毛細血管が萎縮し、髪の成長に必要な栄養の不足に繋がります。
これらが原因となり、細毛や猫毛になり、髪が弱く乾燥のしやすい髪にもなるだけでなく、長期間続けることによって抜毛や脱毛の危険性もあります。
雑菌が繁殖しやすい

きし
髪が濡れていることによって、雑菌が繁殖しやすくなります。
通常の頭皮では適量である雑菌も、ドライヤーで乾かすことによって殺菌します。しかし、自然乾燥だと殺菌はできないどころか、繁殖しやすくもなります。
雑菌は「マラセチア菌」が頭皮トラブルの代表で、マラセチア菌が増殖することによって、抜毛や脱毛の原因にもなります。
「マラセチア菌」増殖の原因
頭皮が乾燥しフケがマラセチア菌が異常をきたすほどに、繁殖し発症するのが”脂漏性皮膚炎”です。脂漏性皮膚炎とは、頭皮から発症する皮膚炎の一種で、乾燥によってかゆみがひどくなり、悪化すると脱毛の症状がでます。頭皮の雑菌でもあるマラセチア菌は、常在菌の1種ですが、これらは通常であればそれほど害のあるものではありません。
しかし、自然乾燥など頭皮や髪のケアを怠ることで悪化する確率が高まります。
終わりに…

きし
自然乾燥で脱毛や抜毛のリスクがあるのかについてを解説しながらお話しました。
美容師的なアドバイスをするとしたら、「自然乾燥よりもキチンとドライヤーで髪を乾かしましょう」ということです。

つま
最後に、自然乾燥による脱毛や抜毛の原因には充分なりえるということです。
- 自然乾燥だと様々なデメリットがある
- 頭皮が乾燥するとトラブルの起因になる
- 結論は乾かした方がいい!!
冒頭と重なりますが、結論を言うと、「自然乾燥」を単体で見るとそれが原因によって脱毛や抜毛といったトラブルになることはありません。
しかし、自然乾燥にも頭皮トラブルの”リスク”があります。
当然ながら、長期間(○○ヶ月〜○○年)といった長い期間に渡り、自然乾燥を続けてしまうと、脱毛や抜毛の発端になる可能性は十分にあります。
なので、
必ず乾かすようにしましょう!!
ということになります。
自然乾燥系のコンテンツは他にもあります、「髪に対して傷んでしまうのか!?」や、「頭皮の乾燥」による対処法・改善策などをまとめていますので、よければ一読お願いします。
こんな感じで以上です。
参考になっていただけると幸いです。