こういう髪でも縮毛矯正はかけても大丈夫でしょうか?
こういった疑問にお答えしていきます。
アホ毛対策に縮毛矯正はおすすめなのか解説
「スタイリングしていてもアホ毛がでてきてヘアスタイルが決まらない!」
そう悩む人も少なくはありません。
美容師をしているとよく相談される内容の1つです。
しかも、くせ毛をコンプレックスに抱えている方ならなおさらです。
- アホ毛の原因
- アホ毛対策に縮毛矯正が良いのか
- 美容師的アドバイス
関連記事▶【アホ毛対策10選】美容師が教える「直す・抑える」対策まとめ
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アホ毛はなぜでてくるのか?

きし
女性が持つ髪の悩みには”アホ毛”というものがあり、ミディロング〜ロングにかけてのヘアスタイルの人に多い悩みの一つです。
私もロングヘアですが、アホ毛は悩みの1つです。

つま
アホ毛とは、髪の表面から髪がピンピンでてきている髪のことを言います。
ショートやミディアムのように動きのあるヘアスタイルよりも、ボブやロングといったまとまりやツヤのあるヘアスタイルで目立つことが多く、まとまりやツヤの邪魔をするためにアホ毛は嫌われることが多いです。
まずはそんなアホ毛の原因についてお話します。
アホ毛の原因
まずはアホ毛の原因についてお話していきます。

つま
原因となるものは大きく5つ
- 切れてしまった髪
- 切ってしまった髪
- 枝毛などの髪
- くせ毛の広がり
- 乾燥による膨らみ
髪をさわる時に生まれる摩擦や、成長途中で髪が切れてしまったり、ヘアカットで多い髪を少なくするために削ぎをしたりすることで、短い髪が生まれます。
枝毛なんかもアホ毛になる原因の一つです。
それが乾燥やくせ毛によってふわふわとはねてきます。
つまり、アホ毛とは”切れ毛”が主な原因となります。
枝毛も原因の一つ
最初にお話するのは、「枝毛は1種類ではない」と言うことです。枝毛には4種類に分けられています。

つま
それぞれを図解にしてみました

- スタンダードな枝毛で髪が折れている状態
- 最も分かりやすくて、髪が細かめに枝分かれしている状態
- 髪が半分にぱっくりと枝分かれしている状態
- 髪が割れたり枝分かれしている特殊な状態
これらの枝毛になる原因には、いくつかあります。
①②が非常に多い枝毛の種類で、③は髪が太めでしっかりしている人に多いです。④の枝毛の症状が枝毛の症状が複数重なってでるので、一番状態が悪い枝毛になります。
これらの枝毛は、髪質やダメージ度合いによって枝毛の種類が分かれます。とくに細毛の人はダメージを受けやすく、髪が枝分かれしてしまいやすいので、枝毛になりやすいです。
このように髪質やダメージの仕方によって、さまざまな枝毛ケースがあるといえるでしょう。
くせ毛も原因の一つ

きし
くせ毛もアホ毛の原因の一つになります。
くせ毛は全部で4つの種類になっています。

- 波状毛
- 念転毛
- 連球毛
- 縮毛
基本的に①〜④は、元々の髪質のくせの種類になります。
波状毛
この髪質は毛穴の状態が異なりますが、綺麗な〇の毛穴の方でも波状毛になることもあります。波状毛は、髪のたんぱく質のバランスでくせ毛になります。 このタイプの方は水にぬれていると真っ直ぐですがドライヤーで乾かすことによって水分がなくなり、くせがでてきたりすることがあります。
連球毛
この連球毛は一見直毛に見えるケースが多く、しかし触わるとザラザラっとした髪になります。 髪が切れやすい特徴もあり、1本の髪の毛の中に、細い部分、太い部分があり、髪の毛の表面が凸凹なのが特徴のくせ毛です。 さらにヘアカラーやパーマにも弱く、ストレートパーマをかけるにしても、慎重に進めていかないとダメージに繋がりやすく、注意が必要です。
捻転毛
こういった毛穴の場合の、毛髪は平べったい状態でざらつきがあり、さらにらせん状に「ねじれている」のが特徴のくせ毛です。 波状毛のようにウェーブがあるわけではないので、見た目には直毛のように見え、クセ毛だと気づかないケースも多々あります。髪の毛の太さがバラバラで、まとまりづらいのが特徴です。 いつもスタイリングがしにくいと感じているようであれば、もしかすると「捻転毛」なのかもしれません。
こういったくせ毛が乾燥に加えて、髪を浮かせる原因にもなります。
髪の乾燥も原因の一つ

きし
まずは、”乾燥”してしまう原因について見ていきましょう。
なぜ髪が乾燥してしまうのかを理解することが、対策をする「一番の近道」になります。

つま
まずは、なぜ乾燥してしまうのか?というと、髪の”水分不足”と”ヘアダメージ”が大きな原因となります。
髪のほとんどは”たんぱく質”で構成されており、
- メデュラ(髪の芯)
- コルテックス(髪の水分保持能力)
- キューティクル(髪を覆う皮)
の3つの構成で成り立っています。
分かりやすくお話すると、メデュラの周りに、コルテックスが覆っていて水分をこぼれないようにしていて、その上からキューティクルが張り付いている、というような考えた方になります。
一部図解にしています。

コルテックスが中心の周りにあり、水分をこぼさないようにしていますが、ヘアダメージによって機能が低下すると、水分不足になります。

結果として、髪の周りにあるキューティクルという皮のようなものが、吸着してくれずに、”アホ毛”のようなパサツキになってしまいます。
つまり、髪のダメージによって、水分が髪に吸着しににくなり水分不足が生じることによって、”髪全体の乾燥”しやすくなります。
日本人の髪はダメージを受けやすく乾燥しやすい


きし
これは欧米人との比較しているグラフです。
日本人は欧米人に比べ、コレステロール値が半分以下にまでなっています。この”コレステロール”というのは、「髪を守ってくれる数値」と言ってもよいものです。
このコレステロールが低いために、日本人の髪はダメージを受けやすくて、乾燥しやすいと言えるのです。
さらに具体的なヘアダメージの原因をまとめると…
- シャンプーのしすぎ
- ドライヤーのしすぎ
- ヘアカラー・パーマ・ストレートのしすぎ
- 摩擦ダメージ
- 紫外線ダメージ
- 暖房・冷房などの空調による乾燥
- 偏った栄養の摂取・栄養不足
- 女性ホルモンの低下
こういう感じになります。これらがダメージ、「乾燥の原因」といっても良いでしょう。
これに加えて、冬の気候の変化・湿度の低下によって、水分不足になり、広がりやパサツキ・アホ毛に繋がってしまうのです。
アホ毛対策に縮毛矯正は最適か?

きし
では本題でもある、アホ毛に縮毛矯正は最適かについてお話していきます。
やはり、最適かどうかは人によります。そのため、さまざまな視点でお伝えするので、自分に最適かどうか判断してください。

つま
上記でお話した通り、切れた毛や切った毛、枝毛などが、乾燥やくせ毛によって広がる状態がアホ毛の正体です。
つまり、乾燥やくせ毛を改善することがアホ毛の対策に最適という判断になります。
ということは”縮毛矯正”はアホ毛対策には最適という考えになります。
とは言え、縮毛矯正をかければアホ毛が解消はされるが、そうなってくるとストレートヘア限定になってしまうことになります。
そのため、どうしてもスタイルによって変わるということになります。
縮毛矯正をするメリット
縮毛矯正をするメリットとしては、ストレートヘアに限定されてしまうといことが大きなポイントになります。

つま
- ストレートヘアになりアホ毛がなくなる
- 乾燥やくせ毛によるボリュームが緩和される
- スタイルのまとまりが生まれる
結果としてはアホ毛を解消する有効な手段とも言えます。
強制的にくせ毛だけでなくアホ毛もストレートにするので、表面にでてくる髪もキレイにしてくれます。
縮毛矯正をするデメリット

きし
しかし、逆にデメリットとしてアホ毛を抑えるために強制をするにはスタイルが限定されてしまうことにもあります。
- ストレートヘアしかできない
- 丸みのあるヘアスタイルがしづらい
- 髪の負担にもなる
- ダメージが大きいと効果がない
デメリットを具体的にしました。
さらにお話すると、ストレートヘアにしかできない上に、丸みのあるヘアスタイルがしづらくなり、髪の負担にもなります。
そうなってくると、「アホ毛を解消したいから縮毛矯正する」と安易に決めれるものではなくなります。
結論として…
結論としては、アホ毛対策としては縮毛矯正はピッタリなんじゃないかと考えています。とはいえ髪質や状態によってはしない方がいいとも言えます。

つま
- 髪質による
- 髪の状態による
- 髪のダメージ具合いによる
- したいヘアスタイルによる
この中で、自分に合うのかどうかを検証すべきところです。
どちらを優先するかということですね。
例えば、何事においてもアホ毛を優先して解消したい!!というならば矯正は最適ですし、かといってスタイルをあんなにしたい、こんなにしたいなどがあるのならば、違う対策を考えた方がいいとういことです。
終わりに…

きし
「アホ毛対策に矯正は最適なのか」というと最適だと考えています。
とくに、ほとんどはくせ毛からの派生になっていることが多く、アホ毛の対策や予防になるはずです。

つま
- アホ毛の原因はくせ毛からの切れ毛が原因
- 縮毛矯正はアホ毛の予防と対策になる
- 結果的にアホ毛に最適
という感じになりました。
やはり、アホ毛の対策だけでなく、これからの予防にも繋がるといった意味でも、かなり最適だと考えています。
当然ながら縮毛矯正をするとストレートになるので、表面にでてくるアホ毛などは激減するはずで、かなりおすすめです。
とはいえ、ストレートヘア以外はできないため、したいヘアスタイルと相談しながらすべきなので、全てにおいて最適かと言われるとそういうわけでもないので、あくまでも一つの意見として参考にしてくださいね。