というお客さまがご来店くださり、あらゆるところから情報を集め、徹底的に赤ちゃんの筆について調べました。
今回は初心者でも分かる赤ちゃん筆の作り方と、赤ちゃん筆を作る時の注意点についてまとめてみました。
目次
赤ちゃんの筆とは?
赤ちゃんの筆とは、ご両親のもとにきてくれた新しい命です。
かけがえのない大切な赤ちゃんの誕生記念に、そして健やかな成長と頭脳明晰を願って古来より作られるのが赤ちゃん筆です。
ですが、簡単に「赤ちゃんの髪を筆にした」ものではありません。
お母さんのお腹のなかで、赤ちゃんを守るために生える産毛。この「胎毛」と言われるものは、赤ちゃんの身体の一部であり、10ヶ月お母さんと赤ちゃんが、まさに一心同体で育んだ深い愛情の証です。
まだ一度も人の手が加わったことのない胎毛には「毛先」があります。当たり前のように思われるかもしれませんが、この「胎毛」を使った赤ちゃん筆は、一生に一度だけの贈り物。
それが赤ちゃんの筆です。
「赤ちゃんの筆」誕生秘話
時代は高度成長期、なんでも大量生産で国内の消費は伸び盛の頃、一方で、筆の需要は低迷し、伝統と確信の間で、私は頭を抱えていました。そんなとき、友人からこんな依頼を受けたのでした。「生まれたばかりの我が子のために胎毛筆を作ってくれないか?」…と。
(参考 光文堂パンフレット)
それがきっかけとして誕生した赤ちゃん筆ですが、今やほとんどの方がつくることを考えるくらいに広まってきています。
さらに節目にプレゼントしたり、家に飾ったりとさまざまなコミュニケーションツールとしても使われているみたいです。

きし
ぼく自身も、赤ちゃん筆は絶対につくろうと思っています
胎毛とは何か?
まず、「胎毛」とは何か、皆様ご存知でしょうか?赤ちゃん筆をつくるにあたって大切になるのがこの「胎毛」なのです
胎毛とは、お母さんのお腹の中で赤ちゃんを守るために生える産毛のことです。
生まれたばかりの赤ちゃんしか持っていない胎毛は、とても柔らかく繊細で、「毛先」があります。そのため、胎毛を使った「赤ちゃん筆」を作るチャンスは一生に一度だけしかありません。
かしこい赤ちゃん筆の選び方
筆のタイプを選ぶ
- 箱タイプ
- 飾れるタイプ
箱タイプとは、従来のよう筆のタイプで木箱に入っています。生まれてきた時の髪でしか作ることのできない赤ちゃん筆と大切な思い出を箱に収めて、ご入学や成人式、また結婚式など晴れの日に手紙を添えて、プレゼントできます。
親子の愛情を確認し合えます。
飾れるタイプは、どんなインテリアにもマッチする赤ちゃん筆です。いつまでも変わらない誕生の喜びを、お写真やメッセージとともに、ご家族の空間に加えることができます。
これからすくすくと成長される赤ちゃんお守りになることでしょう。
胎毛の測り方・カットの方法
胎毛の量・長さによって、オア作りできる赤ちゃん筆は変わります。ここでは簡単な胎毛の測り方とカット方法についてお話します。
- カットする前に、長さが十分にあるか確認します(※髪の長さや量が不足の場合、すぐに制作に取り掛かれない場合があります。)
- 赤ちゃんの髪を手で束ね、クシで丁寧に揃えます
- 揃えた髪をクシでとき、根本付近から頭を傷つけないようにカットしましょう
- カットした胎毛は、束ねて指でしっかりとねじって保管しましょう。一般的な鉛筆と同じくらいの量があれば大丈夫です
- カットした髪を集め、ティッシュでこぼれないようにして包みます。
- その後注文書など、ご記入の上お送りすることで完了します
実際に、赤ちゃん筆の制作に携わりました、このような感じでティッシュにまとめて包むと良いですね。
しかしできれば、美容室で頼むとより安全です。美容師に協力してもらいすることで安心安全にすすめることができます。
先日にお客さまから注文がありました。
その後のヘアスタイルのカットもできるし一石二鳥ではないでしょうか。
筆の仕上げを選ぶ
筆の仕上げには「さばき」と「先固め」の2種類から選べます。
さばきとは、胎毛の自然なやわらかさを、そのまま残したもっとも人気の仕上げタイプです。
先固めとは、一般的な書道筆のように、ノリで先を固めた仕上げタイプです。
早分かりグラフ表
①商品選び | 箱タイプ | 箱タイプ |
---|---|---|
②必要な髪 | 胎毛が多く長い | 胎毛が少なく短い |
胎毛の長さ | 長さ8〜5㎝ | 長さ4〜3㎝ |
胎毛の束ねた量 | 直径10〜8mm | 直径6mm |
③筆の仕上げ | さばき ○ | 先固め ○ |
④価格帯 | 10,000円〜40,000円 | 8,000円〜20,000円 |
①商品選び | 飾れるタイプ | 飾れるタイプ |
---|---|---|
②必要な髪 | 胎毛が多く長い | 胎毛が少なく短い |
胎毛の長さ | 長さ8〜5㎝ | 長さ4〜3㎝ |
胎毛の束ねた量 | 直径10〜8mm | 直径6mm |
③筆の仕上げ | さばき ☓ | 先固め ○ |
④価格帯 | 26,000円〜48,000円 | 16,000円〜357,000円 |
(参考資料 光文堂) その他にもさまざまなオプションもあります。
- メモリー
- 家紋
- メッセージ
- セット用紅筆
- 扇
- 写真ケース
- ガラスケース
メッセージ参考例
- 家宝
- わが道を歩め
- 大きな夢を持て
- 大きくはばたけ
- のびのびと健やかに
- 生まれてきてくれてありがとう
この他にもさまざまなオプションがありました。一生に一度のことなのでしっかり考えてきめましょう。
Q1,赤ちゃん筆Q&A
ここで、赤ちゃん筆を制作するにあたりさまざまなQ&Aをまとめてみました。
Q1,どのくらいの髪で筆がつくれる ?

きし
A,商品によっtことなりますが、長さ5㎝以上、束ねた量が8mm以上あればお作りできます。長さ3㎝、量6mmから制作できるものもあります
Q2,胎毛が少ない場合はどうすればいいの?

きし
A,お送りした胎毛のみで可能なサイズの筆を制作いたします。もし、制作が不可能な場合はこんな方法もあります。
- ご家族の髪を筆の内側に入れ、胎毛を外側に使用して制作
- 再度、髪を伸ばしていただき、その髪を筆の内側に入れて、胎毛を外側に使用して制作します
Q3,くせ毛でも筆になりますか?

きし
A,「火のし」という工程で髪のくせをとり、直毛にしますので大丈夫です。
Q4,毛先のある胎毛以外でもつくれるの?

きし
A,出来ます、成長した後の髪で、七五三記念・ご入学記念・ご結婚記念・米寿のお祝いなど、心に残る記念筆を制作することができます。
Q5,どのくらいの期間で筆が完成するの?

きし
A,商品によって異なりますが、約1〜2ヶ月ほどです。
Q6,ずいぶん前にカットした胎毛でもいけるの?

きし
A,大丈夫です、必要な長さと量があれば制作できます。
Q7,何歳くらいまで伸ばせば、赤ちゃん筆が作れるの?

きし
A,赤ちゃんによって髪の量に個人差があるので明確にはできませんが、早い方で1歳未満で作られる場合もあります。ですが、一生に一度の大切な赤ちゃん筆ですので、2〜3歳くらいまでしっかりと伸ばすことをおすすめします。
Q8,保管方法はどうしたらいいの?

きし
A,最も気をつけていただきたいのが、虫食いとカビです。湿気が少なく風通しの良い、ほこりのたまらない場所に、防虫剤と一緒に保管してください。
まとめ
赤ちゃん筆ってとても大切なイベントの一つです。大切な子供さんの胎毛は一生に一度です。しっかりと知識を身に着けてから、やっていきましょう。

