ヘアカラー

【ヘアカラー剤解説】酸化染毛剤で髪が染まる仕組み

 

こんにちは、岸(@kazuki_kishi)です。

 

なぜヘアカラーで髪が染まるのか?

かなりマニアックな記事ですが、美容師のアシスタントから素朴な質問を受けたので記事にしてみました。

とてもすぐに応えれる内容のことではないからです。

ということで、美容師目線での紹介をしながら一般の人にも分かりやすく説明していきます。

 

「なぜヘアカラーでは髪が明るくなるのか?」

「なぜヘアカラーでは髪に色が染まるのか?」

そんな専門的な知識ですが、何かの参考になればと思います。

 

ということで、今回の記事ではなぜヘアカラーで髪が染まるのか(色が染まるのか)を、分かりやすく紹介していきます。

 

ヘアカラー剤(酸化染毛剤)について

きし
きし
では、なぜヘアカラー剤で髪の色が染まるのでしょうか?
つま
つま
今回の記事では、かなりマニアックですがヘアカラーで染まる原理についてをご紹介していきます♪

 

一般的なヘアカラー剤は、正式名称では「酸化染毛剤」と呼びます。

 

酸化染毛剤は、1剤と2剤の2種類の混合液で構成されていることがほとんどです。(中には3浴式ヘアカラーもあります)

 

酸化染毛剤の内訳では、1剤の成分は酸化染料とアルカリ剤2剤の成分は酸化剤(過酸化水素)となっています。

つまり1剤が色の調整2剤ではアルカリ剤のサポートをします。

 

酸化染毛剤の他にも、脱色剤(ブリーチ)や酸性染毛剤(マニキュア)がありますが、ここでは普通のヘアカラーでも酸化染毛剤で進めていきます。

  脱色剤 酸化染毛剤 酸性染毛剤
一般名称

・パウダーブリーチ

・ライトナー

・アルカリカラー

・中性カラー

・酸性カラー

・塩基性カラー

分類

・医薬部外品

・脱色剤

・医薬部外品

・永久染毛剤

・化粧品

・半永久染毛剤

原理 メラニンを壊し(脱色)、髪の明度を上げるという事に特化しています。 メラニンを壊し(脱色)、明度を上げつつ酸化染料が毛髪内部で酸化重合して発色します。 酸性色素がキューティクル付近でイオン結合し、着色します。

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ヘアカラー「1剤」

 

 

ヘアカラーの1剤は、主に「酸化染料(パラフェニアレンジアミンなど)」で酸化発色します。

1剤中のアルカリと2剤の過酸化水素の化学反応で発生した酸素で発色(酸化重合)する仕組みになります。

 

ヘアカラーのバリエーションも年々増加しており、色を選ぶ際には染料が1剤に含まれているので、ヘアカラーの色も1剤で決めるのが基本となります。

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「アルカリ剤」(アンモニア、モノエタノールアミン)では、髪のキューティクルを開き1剤2剤の混合液を髪の内部へ導き、2剤の過酸化水素を分解し酸素を発生させるというのが、アルカリ剤の役割になります。

 

ヘアカラー「2剤」

 

2剤は主に酸化剤」(過酸化水素)1剤中のアンモニアによって分泌されて酸素を発生させます。

過酸化水素は、1剤中のアルカリ剤のサポートをすることが大きな役割になります。

 

1剤のアルカリ剤と2剤の過酸化水素の化学反応によって、髪のメラニン色素を分解する働きがあります。

つまり2剤の調整によって髪の明るさのコントロールをすることもできます。

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発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるので、髪の内部に浸透した後は閉じ込められます。

染料の大きさや、メラニンの分解量などの調節を2剤の種類によって行います

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つまり、1剤では染料と分解、2剤では染料の大きさや分解量の調節をしていきます。

簡単に紹介すると、酸化染毛剤(ヘアカラー剤)では脱色と発色をおこなう薬剤ということです。

 

髪が染まるまでの流れ

きし
きし
ヘアカラーでは、1剤と2剤にそれぞれの役割がありました、そしてどう作用していくのかを紹介します。
つま
つま
普段何気なくヘアカラーをしていますが髪の中ではこんなことがおこっているのです。

 

ヘアカラーの混合液が髪に塗布されることで、化学反応が発生するようになって髪の色が変化してきます。

 

髪に塗ると、1剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。

すると、混合液が髪の内部に浸透していきます。

 

①ヘアカラー塗布状態

ヘアカラーの1剤の2剤を混合し、処方したヘアカラー剤を乾いた髪or濡れている髪に塗布します。

塗布してから化学反応がでるまで時間を放置します。

髪の状態にもよりますが、5〜25分時間を置きます。

 

 

②髪の膨潤と染料の浸透

1剤中のアルカリ剤が、キューティクルを開き混合液が髪の内部へ浸透していきます。

塗布ムラがあると内部への浸透が薄くなるので、全体にまんべんなくカラー剤を塗布することが重要になります。

 

③メラニンの脱色と染料の発色。

アルカリ剤によって2剤の過酸化水素が分解され酸素を発生させます。

発生した酸素がメラニン色素を脱色し、同時に発生した酸素によって染料を発色させていきます。

④染料の定着

発色した酸化染料の分子は、くっつき合って元よりも大きな色素になります。

大きくなることによりキューティクルの隙間から出られなくなり、髪の内部に閉じ込められて色が定着していきます。

 

これがヘアカラー剤の染まる原理となります。

このように塗布することで・・・

髪が発色していくのです。

 

まとめ

きし
きし
ヘアカラーはこのように色素の分解と発色を同時に行っています。
つま
つま
もちろん、基礎的なことなのでヘアカラーはもっと奥が深いですよ♪

 

何気なくしているヘアカラーにもさまざまなことがあります。

実はサッと塗っているヘアカラーには、色素の分解と発色をしているのでした

 

さらに、「分解」と「発色」の工程を分けることを「ブリーチカラー(ダブルカラー)」と言って、工程を分けているためにヘアカラーの仕上がりは格段に上げる技術もあります。

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ヘアカラーも正しい方法によっていくらでもキレイな髪色を再現することができます。

もちろんブリーチを使わなくても、ブリーチを使ったとしてもそれは変わりません。

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ヘアカラーを正しくおこなうことでキレイな髪をつくることができるのです。

ABOUT ME
岸 和希
美容師をしています。得意なのはカット、カラー、パーマヘアケアです。髪に役立つコンテンツを日々更新しています。
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