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【サロンカラーの有益性について】美容室でのヘアカラーのメリットだけを好き勝手に語ってみた

 
  2017/11/04
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和歌山で美容師をしています。得意なのはカット、カラー、パーマヘアケアです。髪に役立つコンテンツを日々更新しています。
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こんにちは、岸(@kazuki_kishi)です。

サロンカラーの有益性って考えたことありますか?ぼくの中でサロンカラーって髪のダメージとうんたら以外にも、もっと良いことってあると思うんです。今回は美容室でするヘアカラーのメリットだけを好き勝手に語ろうと思います。

その前に、軽くヘアカラーについても解説しているので色々と見てください、長文なので目次をご活用ください。

カラーの種類と原理

美容室では主に使われるカラーの種類は・

  1. 脱色剤
  2. 酸化染毛剤
  3. 酸性染毛料

の3つとなります。

種類と特徴について

①脱色剤
一般名称・・パウダーブリーチ、ライトナー
分類・・医薬部外品、脱色剤
原理・・メラニンを壊し(脱色)、髪の明度を上げるという事に特化しています。
使い分け・・13レベル以上まで明るくする、残留色素を分解する。青みや赤みを削る

②酸化染毛剤
一般名称・・アルカリカラー(低アルカリカラー)、中性カラー
分類・・医薬部外品
原理・・メラニンを壊し(脱色)、明度を上げつつ酸化染料が毛髪内部で酸化重合して発色します。
使い分け・・リフトアップからトーンダウンまで、幅広い対応が可能。カラーチェンジに適しています。よく使われる一般的なカラー剤。
色持ち・・1ヶ月〜3ヶ月

③酸性染毛料
一般名称・・酸性カラー(ヘアマニキュア)
分類・・化粧品
原理・・酸性色素がキューティクル付近でイオン結合し、着色します。
使い分け・・ブリーチ力はないが、髪を傷めず鮮やかな色味が表現できます。ただし、トーンアップなどはできない。最近では需要は少なくなってきている。
色持ち・・2週間〜4週間

分かりやすくグラフにするとこんな感じです。

脱色剤 酸化染毛剤 酸性染毛料
一般名称
  • パウダーブリーチ
  • ライトナー
  • アルカリカラー
  • 中性カラー
  • 酸性カラー
分類
  • 医薬部外品
  • 脱色剤
  • 医薬部外品
  • 永久染毛剤
  • 化粧品
  • 半永久染毛剤
原理 メラニンを壊し(脱色)、髪の明度を上げるという事に特化しています。 メラニンを壊し(脱色)、明度を上げつつ酸化染料が毛髪内部で酸化重合して発色します。 酸性色素がキューティクル付近でイオン結合し、着色します。

酸化染毛剤の詳細

酸化染毛剤には、一般的にアルカリカラーや中性カラーと呼ばれるものがあります。酸化染毛料が毛髪に浸透し、内部で結びついて(酸化重合)発色します。 アルカリカラーには、毛髪のメラニン色素を分解し、髪色を明るく(脱色)する働きがあります。
1剤の酸化染料は、さらに染料中間体(プレカーサー)、調合剤(カップラー)、直接染料(ニトロ染料)の3つに分けられ、目的の調合に合わせて配合しています。

それぞれの働きは以下の通りです。

  1. 染料中間体(プレカーサー)・・単独で酸化重合して発色します。
  2. 調合剤(カップラー)・・単独ではほとんど発色せず、染料中間体と組みあわせる事で発色します。
  3. 直接染料(ニトロ染料)・・毛髪に浸透して鮮やかに着色しますが、分子量が小さいので褪色しやす特徴があります。
  4. 1剤のアルカリ剤の役割は、毛髪を膨潤させ、酸化染料の浸透を助ける事と、過酸化水素の働きを促進させ酸化力を高める事です。

酸化染毛剤の特徴

主な成分と特徴は以下の通りです。
アンモニア・・揮発性が高く、刺激臭がありますが、ブリーチ力が強く、毛髪に残留しにくい特徴があります。
炭酸水素アンモニウム・・刺激臭が少く、毛髪にも残留しにくい特徴がありますが、ブリーチ力がやや劣ります。
モノエタノールアミン・・刺激臭が少く、毛髪への親和性が高い特徴があります。
2剤の酸化剤の過酸化水素はメラニン色素を分解すると共に、酸化染料の重合を促す働きがあります。

  • 酸化染毛剤の特徴

酸化染毛剤は、そのpHによって大きく3つのタイプに分かれます。

アルカリカラー 低アルカリカラー 中性カラー
pH 9〜11 8〜10 6〜8
ブリーチ力  中  低 なし
ダメージ  大  中 極小

なぜヘアカラーで髪が染まるのか?

一般的なヘアカラー剤には、1剤と2剤の2種類で構成されています。

1剤の成分は酸化染料とアルカリ剤、2剤の成分は酸化剤(過酸化水素)です。つまり1剤が色で、2剤で明るさの調節をします。

そして、この1剤と2剤を混ぜることで酸化染料が発色するのです。美容師さんがサロンで処方する場合も市販のヘアカラー剤を使う場合も、この1剤と2剤で染めます。

1剤は主に「酸化染料」(パラフェニアレンジアミンなど)酸化発色する。

1剤中のアルカリと2剤の過酸化水素の化学反応で発生した酸素で発色(酸化染料)。

アルカリ剤」(アンモニア、モノエタノールアミン

キューティクルを開き、1剤2剤の混合液を髪の内部へ導き、2剤の過酸化水素を分解し酸素を発生させる。

1剤と2剤を混ぜたものを混合液とよぶのですが、これを髪に塗ると、1剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。すると、混合液が髪の内部に浸透していきます。

2剤は主に「酸化剤」(過酸化水素)1剤中のアンモニアによって分泌されて酸素を発生させます。

発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるので、髪の内部に浸透した後は閉じ込められます。

こうしてヘアカラーの色が髪に定着するというわけです。髪に塗ると、1剤の中のアルカリ剤が髪のキューティクルを開きます。すると、混合液が髪の内部に浸透していきます。

 

 

 

 

 

 

ヘアカラーの頻度(周期)についても

ヘアカラーの最適な周期や頻度を考える前に、ヘアカラーをする目的を明確にして、何を優先すべきかをハッキリさせておくと良いです。

先程にも書きましたが、ヘアカラーをする目的は人によってさまざまです、そのためヘアカラーをする目的によって最適な頻度や周期は変わっていきます。

ここでは大きく分けて3つにします。

  1. 色を優先させる(白髪)
  2. ケアを優先させる(髪・頭皮)
  3. どちらでもない

おそらく大半の方がどれかに当てはまるとは思いますが、あなたはどの目的に当てはまるでしょうか? それでは、各事項の最適な周期と頻度を解説してまいりましょう。

色を優先させる場合

ヘアカラーをするとなぜ髪が染まるのか」そのメカニズムをご存知でしょうか? 一般にヘアカラーと呼ばれるものは、薬剤の化学反応により髪のメラニン色素を分解(ブリーチ)し、そこに色を加えるという方法で行われています。

分解したメラニン色素は戻ることはありませんが、そこに加えた色というのはどんどん退色していきます。つまり普通のブラウン、ブリーチで明るくなっただけの髪色になります。

退色の期間は個人差はありますが、大体1ヶ月〜2ヶ月とされています。しかし色は積み重ねでキレイになるため、色が抜けきる前にカラーリングをすることにより色はキレイになっていくのです。

分かりやすく図解にしていきます。

例えば、カラー力が「5」あるとします、1ヶ月経過するとカラーは退色するために「2」減ります、2ヶ月経過すると同じく「2」減る計算ですると計「4」減るということになります、つまり2ヶ月以上経過するとヘアカラーは完全に退色するという風に考えます。

つまり、1ヶ月経過することで退色するので、先程の「5」から「2」減らします、退色するとカラー力が減っているその状態をグラフにすると・・

FullSizeRender 144

カラー力(1回目)は単純にカラーをしたら5、カラー(2回目)をするとこちらも5をプラスです、つまり色が積み重ねとは単純に色が残っている状態からカラー力を加えていくというような考え方です。

ヘアカラーをすることにより、カラー力はプラスされるので、色はどんどんとキレイになるということです。

色を優先させる場合の最適な周期や頻度は、1ヶ月〜2ヶ月となります。もちろん早ければ早いほど色はキレイになります。

サロンカラーの有益性とは?

それではサロンカラーでの有益性とはどのようなものがあるでしょうか?市販カラーとサロンカラーでは、多くの人がダメージが違うという認識をされていますが、実はそれ以外にもあります。 ぼくが考えているサロンカラーの有益性とは3つ

  1. ダメージ
  2. 安全性
  3. 時間

この3つです、少し分かりやすく解説していきます。

ダメージ

言わずもがなな件ですが、何が違うのかというと薬液のコントロールと、髪の塗り分けができることが多くを占めます。

例えばヘアカラーは1剤と2剤の混合液となっていますが、この2剤は髪のダメージソースとなるもの(過酸化水素・オキシ)をコントロールすることができます。

日本で使われるオキシ濃度は以下の3つ。

  1. 6%
  2. 5%(4,5%)
  3. 3%

オキシ濃度が低ければダメージも少なくなるが、比例して明るくするブリーチ力も下がります。

つまり、髪の状態、仕上がりの髪色、薬剤選定、などをコントロールして処方することで髪のダメージを少なくすることができます。

例えば、根本のキレイな髪は6%を使い、ヘアカラー履歴のあるデリケートな髪の部分は3%を使う、といったように使い分けが大切です。

きし

分かりやすくグラフにしてみました。

FullSizeRender 139

イメージ FullSizeRender 140 FullSizeRender 141 FullSizeRender 142
2剤 OX-6 OX-5 OX-3
濃度 6% 5%(4.5%) 3%

ここで見てほしいのですが、3%の発色の高さにも注目です。3%は髪を明るくする力は弱いものの発色力はとても高いので、色を出したい時は積極的に3%を使います

こういう工夫もサロンカラーの魅力ではないでしょうか。

市販カラーでは当然選択肢はなく、毛先の1番ダメージとなる部分にも、パワーのあるヘアカラー剤を使わなければいけません、そのため使えば使うほどダメージの度合いが大きくなります。

安全性

ヘアカラー剤にはジアミンという成分が入っていますが、このジアミンに対してアレルギーを起こす場合があります、それがヘアカラーをした時に「ピリピリ」と染みてしまうということです。最初はピリピリ程度だとしても、パワーが強い市販カラーを使い続けることによって重度のジアミンアレルギーを発症し、ヘアカラーができなくなるというケースも少なくはありません

それがサロンカラーでは、頭皮の保護するためのスプレーや、頭皮に極力つけないように工夫したりできます。そして何よりも大切になるのがカラーの後のシャンプーです。

家でシャンプーをしていますが、歯磨きと同じように洗いにくい場所や、洗えていない場所などがあります。

多くの方が勘違いされていることですが、カラー後の薬剤の汚れはシャンプーでとっているわけではありません大半の汚れは乳化とすすぎ流しでとってしまいます

そのため自宅でのカラーシャンプーが最も危険なこととなります、乳化をしない上に、すすぎ流しもあまりちゃんとしなければ、当然洗い残しもありますから。

そのため、サロンシャンプーと家でのシャンプーの違いは、乳化の有無とすすぎ流しの時間の違いなのです。

薬剤や染料は、水に溶けやすいアルカリ剤となっています、そして過酸化水素を取り除くのにお流しは非常に有効になります。逆にお流しが不十分だと、カラーの退色や変色を招いたり、アルカリの残留により髪のダメージに繋がります。

自宅で市販のカラー剤を使うと、このすすぎをおろそかにしがちになり、カラーの洗い残しからくる汚れや、タオルなどにも残っている色素がついてしまい不衛生になってしまうのです。そのためにヘアカラーの後のシャンプーはとても大切になります。

時間

多くの方が時間がないから市販カラーをするということを言われます、実際にもお客さまからも聞いたことがありますが、時間がないから市販カラーをするというのは大きな勘違いなのです。

だって、時間が確保できるのは圧倒的にサロンカラーの方だからです。色を決めるのもカラーリングをするのも、シャンプーするのも、乾かしたりブローするのも全て美容師にしてもらいます。例えば市販カラーの場合は、薬剤を購入しにいくところから選ぶ所からまで自分でしなければいけません。

多くの方はヘアカラーの平均1.5時間〜2時間を確保できないと言いますが、そのあいだの自分の自由の時間がないのはカラーシャンプーをしている時間だけです。極端にはなりますがカラーリングしている時間はほぼフリータイムで、何でもできちゃうので時間がない人にはサロンカラーは超おすすめなのです。

つまりサロンカラーをすることによって生み出される時間の有益性はとても高いものという風に考えています。

カラー種類別ダメージランキング

ちなみに、全てのヘアカラー剤(市販・サロン)を含めた上で、全てのヘアカラー剤を同じ髪に塗布しダメージ量が多いとされるランキング形式で記載していきます

補足事項

【】はサロンカラー・市販カラー、()レベルを記載しています。

1位 【サロン・市販】ブリーチ

圧倒的ダメージなのはブリーチカラーです。

明度差を大きくコントロールできるブリーチカラーは、ダメージと引き換えに大きくメラニン色素を削ることができます。

ハイブリーチやメガブリーチなど市販では強力なものがありますが、ブリーチはどれもダメージはダントツです。

2位 【サロン・市販】ブリーチサプリメント

ブリーチカラーのダメージレスバージョン。 使い所は限定されますが、ブリーチとの併用や処方により大きくダメージカットができます。 しかしブリーチはブリーチなのでダメージでは上位です。

3位 【サロン】ライトナー(12レベル〜14レベル)

脱色剤であるライトナーは、ブリーチほどの脱色力とダメージはないものの、ブリーチ系の次に、パワーがあるために当然ダメージもあるのです。

4位 【市販】ヘアカラー(10レベル〜13レベル)

ここで市販ヘアカラー剤です、とくに明るめである10レベル以降は、サロンカラーのライトナーと同レベルのダメージがあると思った方が良いでしょう。

5位 【市販】泡カラー

泡カラーってされたことある方ならご存知かもしれませんが、かなり塗布がしやすいです。そのため強力な脱色力になっている仕様なのです。 泡カラーには注意しましょう。

6位 【サロン】ヘアカラー(10レベル〜13レベル)

サロンカラーといえども、やはり髪にはダメージとなります。 とくにレベルの高いヘアカラー剤は、ブリーチ力も強くなりダメージにもつながります。

7位 【市販】ヘアカラー(5レベル〜9レベル)

市販カラーも、低レベルになればブリーチは弱くなります。しかしサロンカラーに比べればパワーを強めの仕様にしているために注意は必要です。

7位 【サロン】ヘアカラー(5レベル〜9レベル)

このラインからは、かなりダメージレスになっていきます。髪にも頭皮にも安全で、処方するには薬剤の選定は必要ですが、安心安全にすることができます。

8位 【サロン】低アルカリヘアカラー(5レベル〜9レベル)

ヘアカラー剤の中ではとくにダメージレスです。色を明るくすることはできませんが、色をチェンジさせる、暗くするなどに特化しているラインです。

9位 【サロン】ヘナ、オーガニックカラー

頭皮にも、髪にも良いのがヘナやオーガニックカラーです。ほぼ傷まないことがポイントとなり、アルカリカラーにはあるジアミンがほぼ入っていないのが特徴です。

まとめ

今回は、ぼくのサロンカラーに対する考え方についてをまとめてみました、語弊がないようにですが市販カラーが悪いというわけでないです、ぼくは時間を何よりも大切にしているので、時間に対してはサロンカラーって、とても有益性の高いものだと考えています。

仮に、市販カラーをして色ムラなどの失敗をした場合はさらに時間を浪費することになります、そんなことになればさらに時間を無駄にするだけです。忙しい人ほどサロンカラーをしています、時間を有効に使いましょう。

素敵なカラーライフを

こちらの記事もご参考ください。

白髪についての記事です。

ぜひ、参考に。

 

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