きしです。
前回の記事では、ヘアカラーにおける塗り方の違い、それぞれの必要性について お伝えしました。
個人的には市販カラーが全くダメという考え方は反対でして、要は使い方とタイミングなんです。髪の状態や色に合わせて、サロンカラーと市販カラーを上手く組合せれば、キレイな髪色をコスパよく継続させることができます。
とはいえ、ぼくも美容師です。
サロンカラーのたくさんある魅力を語りたい時だってあります。今回はそんなことをまとめました。
ぼくの中では、サロンカラーって美容室でする以外にもっと良いことってある と思うんです。
ヘアカラー剤なんてどれで染めても一緒でしょ?
なんて元も子もないような考えをしているあなた!
実は、自分でするセルフカラーとするサロンカラーではたくさんの違いがあるんです。
当記事では、サロンカラーの有益性について お伝えします。これらからヘアカラーをする人に向けて分かりやすくお話します。
目次
スクロールできます
運営者 / 美容師
きし かずき
Kazuki Kishi
美容業界15年以上のキャリアがあり、当サイトの運営をしています。当サイトでは、主にシャンプー・洗い流さないトリートメント・スタイリング剤(ワックス)・ヘアマスク&ヘアパックなど美容に役立つアイテムのレビューをしています。 約500種類以上のアイテムを使用、美髪つくりに役立つ情報発信をしています。株式会社Ll's. 代表取締役。プロフィール詳細 /レビューガイドライン・理念
美容師
廣瀬 幸奈
Yukina Hirose
hair make lonlo代表。奈良・和歌山と下積みを10年経て独立。色んな美容情報を配信、ヘアケアマイスタープライマリー、化粧品検定、2017saita mookヘアカタログ掲載・美容コンテスト受賞多数。 監修者ページはこちら 。主にヘアケアを中心に、シャンプー 、洗い流さないトリートメント の記事を監修
hair Designer
谷本 昌浩
Masahiro Tanimoto
美容室Re:berta チーフディレクター。和歌山・横浜と下積みを10年経て活躍する美容師スタイリスト。「ハイリスク矯正」「他店の失敗リカバリー」「アンチエイジング矯正」「抗がん剤後のくせ毛対策」など、クセ毛に特化した独自のメソッドで全国からさまざまな客層から支持される。監修者ページはこちら 。主にくせ毛、縮毛矯正、スタイリング剤 、ヘアマスク の記事を監修
サロンカラーの「魅力」について
サロンカラーはダメージ以外にもさまざまな有益性があるんです。
有益性とは一体どういう意味でしょうか?
ぼくの中で有益というのは「時間」のことを指します。
一見すると、わざわざ美容室に行かなければいけないサロンカラー 。
「いちいち時間をつくってまで美容室に行くのがめんどう…」と、逆にサロンカラーの方が時間がかかりそうなもの です。しかし、サロンカラーにわざわざ時間をつくってまでして行く価値があると考えています。
例えば、サロンカラーと市販カラーで比較してみた時に、
この3つが違いとなります。
では、具体的にどのようなメリットになるかお話します。
①「ダメージの時間」
サロンカラーと市販カラーでは、何が違うのかというと薬液のコントロール と、髪の 塗り分け ができることができます。
例えば、ヘアカラーは1剤と2剤の混合液となっていますが、この2剤は髪のダメージソースとなるもの(過酸化水素・オキシ)をコントロールすることができます。
日本で使われるオキシ濃度は以下の3つ
オキシ濃度が低ければダメージも少なくなるが、比例して明るくするブリーチ力も下がります。
つまり、髪の状態、仕上がりの髪色、薬剤選定、などをコントロールして処方することで髪のダメージを少なくする ことができます。
kishilog
カラー剤のオキシの違い!2剤の特徴を解説!
前回の記事では、ヘアカラーの周期についてお伝えしました。頻度が高いほど髪には負担になるもののキレイな髪色をつくることができるという特徴があります。 次に、そんな…
市販カラーでは選択肢はなく、毛先の1番ダメージとなる部分にもパワーのあるヘアカラー剤を使わなければいけません 、そのため使えば使うほどダメージの度合いが大きくなります。
まずは、サロンカラーでのメリットの1つに「ダメージレス」というのがあります。
②「安全性」
へアカラー剤にはパラフェニレンジアミン(ジアミン)という成分が入っていますが、このジアミンに対して地肌がアレルギーを起こす場合があります。
kishilog
【パラフェニレンジアミン】美容師が教える「カラーアレルギー」の原因と対策
ヘアカラーをする時にピリピリって傷みや痒みが出てしまう症状はどうにかなりませんか?そのうちヘアカラーができなくなるんじゃないかと不安になって…。 こういった疑問に…
それがヘアカラーをした時に「ピリピリ」と少し違和感や地肌の傷み を感じたことがある人は少なくないはずです。
最初はちょっとした違和感ですが、回数を重ねる事に強く感じるようになっていきます。
パワーが強い市販カラーを使い続けることによって重度のジアミンアレルギーを発症してしまうと、ヘアカラーができなくなるという事もありえます。
それがサロンカラーでは、頭皮の保護するためのスプレーや、 技術によって頭皮に極力つけないように工夫したりできます 。
そして、最も大切になるのがカラーの後のシャンプーです。
家でシャンプーをしていますが、歯磨きと同じように洗いにくい場所や、洗えていない場所などがあります。
多くの方が勘違いされていることですが、カラー後の薬剤の汚れはシャンプーでとっているわけではありません。
つまり、サロンカラーのメリットでは「安全性」というのもあるのです。
③「時間」
多くの人が、時間がないから市販カラーをするということを言われます。
「美容室に行く時間がないから自分で染めてしまった… 」というのを、実際にもお客さまからも聞いたことがあります。
しかし、時間がないから市販カラーをするというのは大きな勘違い なのです。
時間が確保できるのは圧倒的にサロンカラーの方だからです 。
色を決めるのもカラーリングをするのも、シャンプーするのも、乾かしたりブローするのも全て美容師に一任することができます。
市販カラーの場合で例えると、ヘアカラー剤を購入しにいき、自宅に持ち帰り説明書を確認しながら薬剤を作り、自分でヘアカラー剤を塗り、時間を置く。さらにシャンプーをしてはお風呂まで洗っては、最後には後片付け 。
例えば…
多くの人は、ヘアカラーの平均1.5時間〜2時間を確保できないと言いますが、そのあいだの自分の自由の時間がないのはカラーシャンプーをしている時間だけです。
少し極端にはなりますが、カラーリングしている時間はほぼフリータイムになるので、何でもできちゃうので時間がない人には、実はサロンカラーがおすすめ なのです。
つまり、サロンカラーをすることによって生み出される時間のメリットは、とても高いものなのです。
ラサーナ プレミオール
100%美髪成分のヘアケアができるアイテムが超破格の半額以下!
目次に戻る
あとがき
サロンカラーのメリットだけを紹介してみましたがいかがでしたか?
今回は、ぼくのサロンカラーに対する考え方についてまとめてみましたが、決して市販カラーが悪いというわけでないです。
ぼくは、時間を何よりも大切にしています。
時間に対してはサロンカラーって、とてもメリットの高い ものだと考えています。
もし、市販カラーをして「色ムラ」などの失敗をした場合は、直すのか次のカラーなのかどちらにせよ、さらに時間を浪費することになります。
そんなことになれば、さらに時間を無駄にするので、忙しい人ほどサロンカラーをおすすめしています。
サロンカラーは、仕上がりがキレイになることやダメージ以外にも、こんなメリットの考え方があるのです。
そんな感じで以上です。
素敵なカラーライフの参考になれば幸いです。